NAGOYA MEN

  • 大野の東京出張 PADRONE工場見学 ~前編~

    こんにちは、MIDWEST名古屋の大野です。
    気が付けば10月も中旬にさしかかっており、朝晩の冷え込みはもう冬を感じさせます。街を歩いていてもTシャツ姿の人はほとんどいなくなりましたね。衣替えがまだ出来ていない、、、という方は風邪をひくまえに準備しましょう。

    では本題に移りましょう。ここ最近スニーカーが人気ですが、ファッション好きにはやはり革靴が人気。MIDWESTでも様々なブランドが出しているんですが、絶大な人気と信頼を得ており、別注も出している「PADRONE」。今では知らない人はいないであろう人気ブランドです。MIDWESTのスタッフ全員が1足は買って持っているほど僕らからの信頼も厚いんです。「良い靴は作りが違う」「素材のグレードが違う」「履き心地が違う」などなど言われているんですが、実際のところ製作過程を見たことがないため信憑性に欠けていると思われても仕方がない。そんな皆様の気になる製作過程を今回はご紹介致します。
    まずは「PADRONE」のご紹介を致しましょう。

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    「PADRONE」

    コムデギャルソンなど数々のコレクションブランドやデザイナーズブランドなどの靴を製作していたファクトリーが2006年に満を持して発表したブランド。「PADRONE」はイタリア語で雇い主などの意味を持ちます。 職人の世界では親方(雇い主)の下で技術を学び、経験を経て職人と認められます。 古き良き時代の伝統や技術を継承していけるようにとの思いからPADRONEとなりました。 コンセプトは、熟練した職人が手作業の「業」に機会の「技」を融合し、一足一足にフカミとヌクモリを与える。 一貫して自社工場で造りだす靴は、履き心地はもちろん、シンプルな中にもファッション性を大切にし、 総勢8名程の熟練した職人の手作業、独自の仕上げにより、コストパフォーマンスの高さを感じて欲しいそんな思いから生まれたファクトリーブランド。

    東京の工場にMIDWESTチームで見学に行きましたのでご覧ください。普通は見れませんよ・・・

    AM 7:30 本山郵便局前に集合。今回はボスの運転で東京まで向かいます。

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    PM13:00 足立区にある工場に到着。周りは住宅街で静かな立地。

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    (大阪メンズ 藤嵜さん) (東京メンズ 江口さん、齋藤さん) (東京レディース 高森さん) (名古屋メンズ 永田さん、僕) (PS 竹村さん、岩本さん) 各店のスタッフでお邪魔させて頂きました。工場内はシューズを製作しているとは思えない程、清潔でキレイな環境でした。大抵の工場は革の切れ端やくずが落ちていたり、染料がついていたりとやはり汚れはつきもの。PADRONEではモノが傷まないよう、汚れのないよう細かい部分から徹底して気を付けているんです。

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    まずは「つり込み 」という作業をします。
    ラストにアッパーを固定する工程の一つで、中底に巻き込むような作業で、革をひっぱってラストにそって伸ばしていくのですが、これが非常に難しい技術。革も生きている素材はその一つ一つが全く異なった性質をもっています。人間の肌と同じなんです。なのでアッパーごとにひっぱる位置、長さが違うので技術が求められる作業です。

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    このマシンにはオート機能もついているがまったく使ったことがないとのこと。大量生産する他社の安い靴は全て同じ度合いでオートで引っ張り終わりといったやり方ですが、一つ一つ革の表情をしっかりと見極め、調整を加えるという自分の手で、技で手を抜かずに製作するのもPADRONEならではのこだわりです。

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    続いて踵部分のつり込み作業へ移りますが、その下準備として仮止め、そして同時進行でラストと中底を外す作業も行われます。職人さんが出した道具。僕自身思ったことは、日々使っている道具なのにめちゃくちゃキレイに手入れされている。こういった部分にもまたもやこだわりが感じます。

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    ラステイングピンサー、通称ワニに似ていることから「ワニ」と呼ばれるこの道具を使って作業に入ります。先程行ったつり込みで伸ばしたものをよりバランス良く伸ばします。これも素材の性質を考え、微調整をしていくという訳です。伸びて余った部分はしっかり切り落とし、踵部分に釘で仮止めをします。なぜ仮止めするのかと言うと、踵部分のつり込みはかなりの力がかかります。ハンマーと熱で打ち付けただけではアッパーがラストからずれてしまうため、あらかじめ仮止めしておくことで手間はかかりますが、より良い靴が作れるので怠りません。大量生産の安いシューズはこの作業がありません。なので個体ごとにズレが生じてしまうんです。ズレを生じさせないためには手間と時間がかかるんです。

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    奥のほうでは踵に釘を打ち込んでおり、これで固定されます。僕らの目の前でササっとこの作業をしていましたが、聞くところによるとかなりの技術を要するそうです。長年の経験がものを言う技術です。この時にラストの底には鉄板が入っており、釘を打ち込むことで釘が鉄板に当たり、反動でラストの固定が外れるといった仕組みになっています。

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    接着がしっかりとするように金槌でたたきます。踵部分などは少し丸くなるようにたたいていくのがポイント。この微妙なバランスがより仕上がりを良くするとのこと。
    中底にしっかり固定されたあとは、つりこんだ底のレザーを極限まで削ります。この作業はこの後ソールに接着しやすくするための作業です。

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    この機械のローラーには細かい棘のような刃があり、これを高速回転させ削ります。職人さんに聞いたところ、やはり何度も指を切ってしまい血だらけにもなったことがある。商品に付かないように包帯を巻いて作業したこともあるとのこと。職人さんの熟練技を得るにはやはり困難な道を通らなければいけないのです。

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    写真右が削った後、左が削る前。削り過ぎては革が薄くなりすぎて品質を悪化させてしまうので、ギリギリのバランスで削るこの技も長年培ったプロの技ですね。
    その後、中底の底にコルクを貼ります。大量生産などの安価なシューズでは大抵スポンジが使われるんですが、PADRONEではコルクを手作業で貼っていきます。

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    ちなみにコルクが~という説明を聞いたことがあるかと思いますが、実際どこに貼られているのか疑問だったかと思います。コルクはこの位置に貼られています。これは通気性アップと、靴の踏み返しに一役買います。コルクは、エントラントやミクロテックス、ゴアテックスなどといった防水通気素材などの雨具だけでなく、スポーツ用品、登山用品などに多く使われている水は通さないけれど空気は通す素材と似ていて、コルクにも似たような性質があるそうです。空気を多く含んで保温性も高いので、用途に適しているというわけです。そして糊付けをし、ソールと接着します。

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    皆様ご存知かと思いますが、MIDWEST別注のソールはオールブラック仕様になっております。通常のソールはベージュのような色味のものが主流。カジュアルな雰囲気が出てそれはそれで良いと思います。しかし重厚感、エレガント、モード感の空気感が欲しい、出したい、他には出せない洗練感が出せるソールを特別に作って頂いてるんです。このソールにもかなりの手間がかかっています。まず通常のソールを削り、その上から黒く塗り染める。さらにその上からホワイトワックスを塗り層にしていきます。これを繰り返し塗り、何層にもして完成となります。想像するだけでも気の遠くなる作業ですね、、、また普通はこれだけの手間を掛けたら価格も上がりますが、MIDWESTとの深い繋がりがあるため据え置きでやって頂いています。ありがたい限りです。

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    糊を二度付けしたソールをスチーマーで熱処理し、表面の糊を接着しやすくします。

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    ソールを打ち付けながら最終調整をしていきます。革靴を作る際に、手作業は通常座ってやるそうですが、ライン工場などでは立って1、2回たたく程度とのことです。ライン工場では全部同じように作業し作るのとは全く違い、1足1足その素材の性質に合わせて調節していく、作り上げていくのです。

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    全ての面が均一になるように、底がゴムになっている機械でプレスし圧着していきます。

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    その後こちらのブーツはマッケイ製法なので、専用のミシンでソールの底にあった溝にそって縫っていただきます。接着+縫いによってしっかりとアッパーとソールが固定されます。この作業がマッケイ製法の最大の特徴の「直縫い」です。グッドイヤーやハンドソーン、ノルヴェジェーゼ製法など様々な製法がありますがこの製法はマッケイ製法だけなのです。マッケイ製法の魅力はエレガンスな雰囲気が出ます。他の靴は革底の上にウェルトなどを張り付けたりするためどうしてもソールがボテッとはみ出てしまいますが、マッケイの靴は革底がボテッとはみ出ません。なぜならソールとアッパーを直接縫い付けるため革底をはみ出させる必要がないのです。そのため革底も薄く、アッパーに隠れてはみ出てこないすらっとした表情の革靴になります。また、マッケイ製法の革靴は最初から反り返りがいいです。最初から柔らかい履き心地を楽しむことができるのも魅力ですね。そしてここから最終仕上げである磨きをやっていくのですが、今回は違うブーツの仕上げを見せましょう。

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    革はホーウィン社のクロムエクセルレザーを使用。革は最初このような形で入荷してくるのです。ちなみにこのホーウィンレザーのご説明をしましょう。アメリカのシカゴにて誕生したこのホーウィン社。1905年創業の100年以上に渡る、伝統的なタンナーがいる会社としてレザー業界では知らない人がいないと言われる程信頼されている会社なのです。このホーウィン社を代表するレザーが”クロムエクセルレザー”です。

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    原皮といってまだ加工も何もされていない、「革」ではなく「皮」の状態をコンビなめしという方法でなめし、牛脂、蜜蝋、魚脂など計4種類以上の油脂をブレンドして作られた独自の特性オイルを塗りこみ革に浸透させた牛革です。通常の何倍もかけ、人為的にではなく「皮のペース」でじっくりと油脂を染み込ませる事によって、写真で見ても分かるように裏側までにも染み渡るほどとてもオイル分が多く、見た目はもちろん触った感覚でも分かる程の”重量感”と”質感”が特徴です。では仕上げ作業を見て行きましょう。先ほどの写真をもう一度ご覧ください。

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    左が仕上げ前のブーツなんですが、細かい溝にまだ染め残しがあります。この細かな部分をしっかりと染めていきます。

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    ブラシを使い染めていきます。この作業が終わったら次の工程に入ります。

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    「バフ」といってこの機械を高速回転して磨き上げていきます。この加工を「バフ加工」といいます。今回は最後の磨き上げなので上品な艶を出すために柔らかな布タイプのもので磨いていきます。磨き上げ方によってこのロールは変えていき、固い布のタイプ、ゴムのタイプなど様々な種類があるようです。

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    ワックスにも様々な種類があり、用途によって使い分けていきます。

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    この磨きも絶妙な力加減が必要で、知識と経験、努力によってできる職人の技。この日は僕たちが見学に来ていたのでゆっくり作業をして頂いたんですが、それでもあっという間に仕上がります。

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    ご覧下さい。この上品な艶。ここまでの過程を得て出荷され、店頭に並びお客様のお手元に届きます。ライン工場とは違い、PADRONEでは細かい部分まで手間を掛け、手作業で素材の性質を見抜き、職人さんの手で仕上げていきます。初めて僕自身、靴の製作までの作業を見に行かせて頂きましたが、職人さんの技、スピード、こだわりには驚かされました。ライン工場などでは1日に500~600足の靴を作ります。中国などの大きい工場であったら1200足の靴が作るのです。それに対してPADRONEではどれくらいの数を1日で作れるのか聞いたところ、フル稼働でも50~60足が限界とのこと。1足1足丁寧に手間を掛けて作り上げていき、最高の革靴を作り上げることへのこだわり、ライン工場とは比べものにならない品質の高さは簡単に理解できますね。より一層PADRONEへの信頼が生まれました。そして、今回はシューズのお手入れ方法も御覧頂きましょう。

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    このブーツは東京メンズの江口さん私物、「バックジップオイルブーツ」かなりの履きこみでオイルが抜けてしまっています。さてPADRONEではどのようにキレイにしていくのか、、、皆様もご自宅で出来るお手入れ方法もご紹介します。

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    まずは紐を全部外し、ブラシで溝などに溜まったほこりや汚れを落としていきます。皆様もご自宅で手入れする際はまず歯ブラシやブラシで汚れを落としていきましょう。そしてオイルを染みこませていきます。PADRONEでは特注のオリジナルオイルをスポンジでじっくりと染みこませていきます。写真は企業秘密のためお見せできないのでご了承ください。そんな企業秘密のオイルなんてないから手入れできない、、、なんてことはございません。ミンクオイルなどよりも市販の油分を含んだクリームで磨いていけばいいとのこと。クリームのカラーは黒や無色を使用して下さい。磨く際はTシャツや薄手のタオル、スポンジで染みこませるように叩くように塗り込んでいきましょう。

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    塗り終わりましたら、次は熱風で表面の余分なオイルを乾かせて飛ばしていきます。こうすることで均等なバランスとなりしっとりとしたオイルレザーに戻ります。ご自宅ではドライヤーを熱風にして乾かしたり、自然乾燥でも大丈夫です。これで完成です。仕上げに艶出しなどで磨いてもいいですが、これだけでも綺麗に仕上がります。

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    手前がオイルを染みこませたもの。奥が手入れ前のもの。オイルがしっかりと染みこみ息を吹き返しました。

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    一目瞭然。艶も重厚感も元通り。やはりしっかりと職人さんの手で作られた上質な靴はモノの作り、品質が違い、軽く手入れするだけで息を吹き返します。これも1足1足素材の性質に合わせて作り上げていくからこそ、靴にも命が吹きこまれ、長い年月を欠けて革のアジが出て、深みがでるんだと感じました。簡単な手入れをするだけで長く履ける素晴らしい靴だからこそ、是非手入れもしてあげてください。もちろんPADRONE工場でも修理をしていますので、MIDWESTまでお持ちください。最高の靴を作り上げる「PADRONE」素晴らしいオススメなシューズブランドです。まだお持ちでない方、履いたことがない方、見たこともない方は是非、店頭までお越し下さい。この靴の素晴らしさがタイカンできます。お待ちしております。

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    他にも金型といって靴を作るのに必要なものも見せていただきました。右足踵部分、右足甲部分などと細かい金型に分けられ、両足合わせて10型の金型で1足分となります。

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    そして僕らが見学を終え、帰る頃には普段の作業風景になっていました。時間を割いてまで僕らスタッフに細かく説明頂き、ありがとうございました。僕自身大変勉強になり、モノ作り、職人技を目の当たりにし感動しました。詳しく聞きたい方は是非今回行ったスタッフにお聞きください。
    また、MIDWESTでは大人気で売れてしまっているのと、このブログでご説明した通り製作数に限りがあるため、現在サイズが欠品となっておりご迷惑をおかけしております。10月下旬には新型も入荷してまいりますので、お楽しみに。

    実はこの日展示会に行ったり、食事に行ったりと他にも書きたいのですが長文となってしまったので次回お伝え致します。

     

    そして最後に重大発表がります!!
    今回ご紹介した『ANREALAGE』と『MIDWEST』でまた「奇跡」を起こします・・・

    それがこちら↓↓↓

    ANREALAGE 2015S/S 「SHADOW(邦題:光)」 FASHION SHOW in MIDWEST NAGOYA   11/09 

    ANREALAGE_SS2015

    あの「伝説のイベント」がカムバックします。

    これは本当です。

    これが日本で本当のラストSHOWになるかもしれません。

    ANREALAGEファンのみならず、ファッションをお好きな方でしたら、どれだけこのイベントがやばいかということを分かって頂けると思います。

    東海地方のみならず、日本各地のファンが殺到しそう。

    チケットは先行でCOREカードの会員様へ発売、後10月初旬からフリーの方でチケットを販売となります。

    チケット共に1500円 (予定枚数に達し次第、販売終了しますので、あらかじめご了承ください。)

    是非、一緒に「ANREALAGE」の奇跡の目撃者になりましょう☆
    店頭でお待ちしておりますm(__)m

    ANREALAGEパリコレクションにて取材レポート!!

    読売新聞 「アンリアレイジ」…パリコレデビュー

    朝日新聞 パリ・コレ、2年半ぶり日本勢デビュー 

    アンリアレイジWWD JAPAN 「アンリアレイジ」2015年春夏パリ 実験的な仕掛けを用意して臨んだパリ

    デビューFASHION PRESS 「黒の衝撃」に“白”で挑んだ、パリデビュー

    FASHIONSNAP.COM パリコレ初参加 アンリアレイジが挑んだ光と影

    海外からも沢山の取材レポートが有り4つに絞らせて頂きました。

    STYLE.COM

    VOGUE.COM

    NEW YORK TIMES

    LIBÉRATION

    そして

    2014年1012()11:15〜放映の情熱大陸にて、

    このアンリアレイジのドキュメントの放映が決定!!

    3月の東京コレクションから9月のパリコレクションまでの7ヶ月の間のドキュメント!!

    なんと!!ファッションデザイナーが取り上げられるのは、3年ぶりとなります。

     

     

    情熱大陸_ファッションデザイナー 森永邦彦

    2014年10月12日 () 23;15~

    是非ご覧になってください。

     

    名古屋メンズ 大野


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